仕事をするうえで意識するであろう「出世」。

しかし、

「なかなか昇格の声がかからない」
「上司に出世の意思を伝えているのに全く取り合ってもらえない」

と、思うようにキャリアアップができず、将来に不安をおぼえる方もいらっしゃるでしょう。

出世できないとわかったら、まずは何が原因なのかを突き止めてから、行動に移す必要があります。

本記事では、具体的にどのような事象が出世を阻むのか、そして出世するためにはどのような選択肢をとれば良いのかをわかりやすくご紹介します。

出世できない会社の特徴とは

出世が難しい会社にはいくつか特徴があります。
ご自身の会社が当てはまっているか確認してみましょう。

• 管理職のポストに空きがない
• 企業の評価制度が明確でない
• 昇進のタイミングが少ない
• 社内独特の風習がある

管理職のポストに空きがない

管理職のポストに空きがない状況では出世できません。

高齢層の従業員で幹部候補が埋まっていたり、小さな企業ではそもそもポストの数が少なかったりして、ポストがなかなか空かないというケースも珍しくないでしょう。

大企業だとしても、ポストを狙うライバルが多ければ管理職に就くのが難しくなります。

会社としても経営の状況が悪かったり、景気が悪かったりする場合、給与水準の高い管理職が多いと負担になるため、ポストを増やすことに消極的になりやすいです。

様々な要因によって管理職のポストが空きにくい状況が起こり、出世が阻まれてしまいます。

企業の評価制度が明確でない

評価制度の曖昧さも出世に影響します。

評価が曖昧な会社の場合、上司の意向が昇進・昇格に強く影響することも多いです。
そのため、どれだけ個人業績が良くても、その上司との関係性が良くないと出世ができないというケースが発生します。

昇進のタイミングが少ない

昇進のタイミングが少ない企業では、そもそも出世のチャンスが少なくなってしまいます。

年に1回しか昇進のタイミングがない場合、1度タイミングを逃すと、1年後までチャンスがまわってきません。
その会社ではそれが普通だと感じてしまうかもしれませんが、年に4回昇進の機会がある会社と比べた場合、出世のスピードに大きな差が生まれるのは想像に難くないでしょう。

社内独特の風習がある

• 女性は管理職に就きづらい
• 特定の学歴がないと出世が難しい

など、社内独特の風習があると、仕事の出来に関わらず、出世をしたくてもできないという状況になってしまいます。

個人の性格や気質と会社の方向性が合わない場合も出世は難しくなります。
あなたが挑戦的な性格であっても、会社が保守的な経営を好む場合、あなたの能力は評価されづらいでしょう。

出世できないのは自分自身に原因がある可能性も

前章では、出世できない原因が会社にある場合を説明しましたが、もしかしたらあなた自身に原因がある可能性も。
今一度、自身の仕事に取り組む姿勢を振り返ってみましょう。

• 上司や同僚との関係性が悪い
• 自発的に動くことが少ない
• マネジメントの能力が欠ける

上司や同僚との関係性が悪い

仕事の評価は他者にされるものです。

特に、直属の上司からの評価は出世できるかどうかに大きく影響するでしょう。

「上司とどうも相性が合わない」「きっと嫌われている」と思うと、上司との関係性構築が疎かになり、個人業績が良くても昇進を推薦してもらえないケースが考えられます。

同僚との関係性も重要です。
同僚との仲が悪いと、周りとの協調性がないと判断されてしまいます。
人をまとめる力が必要とされる管理職には向いていないと思われてしまうでしょう。

自発的に動くことが少ない

指示された仕事を全うすることはもちろん大切なことです。
しかし、指示を待っている姿勢は評価されにくいといえます。

自分が上司の立場になったときに、言われたことしかやらない人間を管理職に推薦するとは考え難いでしょう。

業務以外の会社のイベントに積極的に参加する姿勢も大切です。

自発的な動きが普段から見られないと、会社を成長させたいという意思があまりないのではないかと判断され、出世が遠のいてしまう可能性があります。

マネジメントの能力が欠ける

出世は、自分が優秀であればできるわけではありません。

管理職には、

• 組織の目標達成を実現するための業務効率化
• 部下の特性に基づいたタスクの割振り
• チームメンバーの悩みへのフォロー
• タスクの優先順位決定

といった、チームで成果を出すためのマネジメント能力やスケジュール管理が求められます。

管理職には、悩んでいるメンバーに寄り添えるのか、チーム全体を俯瞰的に見て問題を発見できるのかという力も問われます。

日頃の従業員とのコミュニケーションに問題があったり、教育の面で部下からあまり評価されていなかったりする場合、出世が難しいかもしれません。

出世できないとわかったら考えるべき選択肢

現状では出世できないとわかったら、考えるべき選択肢は以下の3つです。

• 転職する
• 起業する
• そのまま会社に残る

転職する

会社が原因で出世できないという場合は、転職を考えましょう。

しかし、思い立ってすぐに転職しようとしても失敗してしまう可能性があります。
特に、ハイクラス転職を狙う場合、実績やスキルがないと採用してもらえません。

まずは今の会社で仕事の幅を広げたり、資格を取ったりして、採用してもらいやすい人材になることを考えましょう。

そして、自分の価値を高めながら転職市場を調査します。
自力での転職活動が難しいという場合は転職エージェントを頼るのもおすすめです。

転職エージェントは転職業界のプロなので、ネットには載っていない有益な情報を提供してくれます。

起業する

転職だけでなく、起業も出世という目的を果たすための手段に十分になり得るでしょう。

起業してしまえば、出世や昇進を考えることなく、自動的に自分が会社のトップになります。

起業は大変なイメージもありますが、開業自体は税務署に書類を提出するだけなので難しくありません。
株式会社であれば1円の資本金から始めることができます。

大変なのは、利益を生み出して会社を継続させていくことです。
固定顧客がついて利益が安定するまで時間がかかるかもしれませんが、軌道に乗りさえすれば地位もお金も手に入れることができます。

そのまま会社に残る

出世できない理由が自分にある場合、そのまま会社に残って自分磨きをするというのも選択肢の1つです。

まずは自己分析を行って、出世に必要な能力において自分ができていることとできていないことを整理してみてください。

足りないところが明確になれば、仕事への取り組み方をどのように変えていけば良いかがはっきりします。
自己改善ができれば、万が一、自社で出世ができないとしても、転職市場で求められる人材になっているでしょう。

では、具体的に出世できる人材になるにはどのような方法をとれば良いのでしょうか。
次章で詳しく解説いたします。

出世できる人材になる方法

出世して活躍できる人材になるための方法として、取り組みやすいものを4つピックアップしました。
普段の業務から意識して実践してみましょう。

• チームや会社の成長を第一に考えられるようになる
• 周囲との関係性を大切にする
• キャリアプランを明確にする
• 資格を取得する

チームや会社の成長を第一に考えられるようになる

出世するということは、自分以外のことを考えて行動する時間が増えることでもあり、いかに会社やチームの成長を考えられるかが大切です。

経営陣も会社のために動いてくれる人物を評価します。
中途半端な覚悟を持った従業員には会社の根幹を担う管理職を任せられません。

自分の時間を犠牲にしてでも、会社やチームのために自分がやれることをやるという意識で仕事に向き合うようにしましょう。
そうすれば、自ずと周りからの評価に繋がるはずです。

周囲との関係性を大切にする

前述の通り、出世には人間関係構築や統率力が必要です。
チームメンバーとは積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

接触回数が増えるとその人の特徴がわかってくるはずです。
するとその人に合った接し方や教育方法が見えてきて、関係性も良好になっていきます。

そうなれば、周囲からの評価にも繋がり、昇進を後押ししてくれる人も増えていくでしょう。

キャリアプランを明確にする

キャリアプランを明確にすることも出世に近づく選択肢の1つです。

キャリアプランが曖昧だと、今の段階ではどのような努力をしたら良いのかわからず、時間だけが過ぎていき、出世が遠のいてしまいます。

しかし、キャリアプランが明確であれば、「◯歳までに◯のポジションまで昇進したい」と上司に伝えることができ、それに合わせて上司もアドバイスしやすくなります。
経験を重ねてきた上司のアドバイスがあると、出世するための最適な努力がしやすくなり、昇進のスピードを早めることができるでしょう。

資格を取得する

出世することにおいて、資格の取得も有効な手段となります。

資格によって自身のスキルを証明し、他者と差別化することで、求められるポジションにも選ばれやすくなります。

業務の専門分野に関する資格であれば、勉強した内容が普段の業務にも生きてくるはずです。

転職する際にも資格はアピールポイントになるため、自分の市場価値を高めるためにも資格を取得することをおすすめします。

ハイクラス転職の際は名古屋事業承継センターにご相談ください

出世できないとわかったら、すぐに転職活動を始めるのではなく、まずはその原因がどこに存在しているのかを明確にしましょう。

どのような原因であっても、適切に対応すれば必ず出世に繋がります。
焦らず、まずは自分の置かれている状況や環境を整理してみてください。

名古屋事業承継センターではハイクラスへの転職をサポートしております。
初回相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。

※本記事は、その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。 詳しくは当センターへお問い合わせいただくか、関係各所にお問い合わせください。